窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

驚きの安さと本格的な料理ーうらりひょん(関内)

 5月13日に行われた、第189回YMS後の懇親会で訪れた、「うらりひょん」です。妖怪ぬらりひょんみたいな店名ですが、名前の由来をご存じの方はぜひ教えてください。

 伝統的な日本家屋風の比較的広い店内。営業時間も今時珍しく17時から翌朝の5時までやっているそうです。そして圧巻なのが、これからご紹介するコース。何と飲み放題つき、これだけの豪華さで6,600円という、近年では信じられないような安さに驚かされました。それでいて、料理はどれも本格的なものばかりです。

 コースは大きな蛤の入った、椀物から。

 刺身三種は鯛、鮪、かんぱち。

 煮物は、ひろうす(飛龍頭)。関東でいう「がんもどき」ですが、明石焼きのような感じでよりふわっとしていました。

 炭火串焼き三種は、信玄鶏のハツ。

肉厚でやわらかく、ジューシーなねぎま。

そして、つくねでした。写真からも卵黄の濃厚さが伝わってきます。

 台物はいかわたのフォンデュ。

 真鯛(たぶん?)の煮付け。

 信玄鶏の塩麹唐揚げ。

 そして最後が冒頭の写真にあった、焼鯖の炊き込みご飯と味噌汁です。本当にこの価格で驚きの豪華さでした。今回僕は飲めませんでしたが、お酒もさまざまなジャンルのものが豊富にあるようです。

美酒佳肴 うらりひょん
神奈川県横浜市中区常盤町5-63

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした👘

美味しいお魚盛り合わせ!老舗居酒屋で至福のひとときー鷹一(野毛)

 3月18日。この日は25回目の結婚記念日(いわゆる銀婚式)であり、新鮮なお魚が食べたいということで、二人で野毛の「鷹一」に行ってきました。昭和49年ですから創業52年になる、活魚にこだわる老舗居酒屋です。

 表に面した生け簀には透き通った小さめのヤリイカが沢山泳いでおり、上の写真を見ても分かる通り、小ぶりながらも活き作りの新鮮さは九州のそれに引けを取らないと思います。横浜でこんなに新鮮なお魚が手軽に食べられるなんて、幸せ。

 もちろん、ゲソも天ぷらか塩焼きにしてもらえます。

 お刺身五種盛り合わせも、この通りの艶やかさ。お任せでしたが、ずわいがにの爪、ヒラメ、マグロの赤身、ハマチ、つぶ貝。わさびも本わさびが添えられています。

 柔らかくふっくらしたキンキの煮つけ。

 フグは炭火焼と

唐揚げ、

そして鰭酒を頼みました。

 最後は小腹を埋めるため、焼きおにぎりとあら汁で締め。

鷹一
神奈川県横浜市中区野毛町1-45

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした👘

 

 

 

近所のカツカレー屋で意外な発見-いっぺこっぺ(新杉田)

 G.W.に外出することのない僕が珍しく外に出た4月29日。何をしに行ったのかと言うと、これまた滅多に一緒に外食することのない夫婦が、近所の「いっぺこっぺ」というお店にカツカレーを食べに行ったのです。

 蒲田にある「とんかつ檍(あおき)」の流れを汲むカツカレー屋。事の起こりは、「檍」のかみさんが推しているK-POPアイドルが来店した投稿を見て、その系列店が近所にあると知り、「じゃあ行ってみようか?」という運びとなった次第。

 店内の掲示によると、豚は特定の病原体をあらかじめ排除した環境で育てられた、SPF(Specific・Pathogen・Free)豚と呼ばれる健康で安全・高品質な豚肉を使用しているそうです。僕は上の写真の肩ロースかつカレー、

かみさんは、ひれかつカレーを頼みました。どちらも柔らかくてジューシーな肉質でした。カレーはあまり辛くないマイルドなカレー。

 テーブルにはヒマラヤ岩塩のピンクソルトとブラックソルトが備えてありました。カツカレーを食べに来たので、当初は一切れだけ岩塩で食べようと思っていたのですが、塩で食べた方が美味しくて、結局カツカレーとして食べたのは半分だけでした。

 「ナマック」と呼ばれるブラックソルトは、辛みが少なくミネラルが豊富で、肉のうまみを引き立てます。

 一方、ピンクソルトはよりまろやかな感じになります。どちらも美味しいですが、個人的にはブラックソルトに軍配。

 結局はカレーというよりとんかつを食べに来た格好になってしまいました。近所なのでまたお邪魔したいと思います。

いっぺこっぺ 横浜杉田店

神奈川県横浜市磯子区新杉田町3-5 ライオンズマンション 1F

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした👘

 

雰囲気だけじゃない、料理にもこだわり-洞窟個室ダイニング HORaANA(町田)

G.W.明けの5月7日、町田にある「洞窟個室ダイニング HORaANA(ホラアナ)」にお邪魔してきました。店内が文字通り洞窟のような個室になっている、中年のおじさん連中だけで行くにはもったいない感じの、遊園地のようなお店です。

 冒頭の写真は何だか写実主義的な絵画のようです。そこでAIに写真を写実主義の絵画風に加工してもらいました。あまり変わらない?

 とはいえ、ただ楽しい設えというだけではありません。今回、7品の「ファンタジーコース」を頼みましたが、有名店で経験を積んだシェフが素材からこだわったという料理はカジュアルながらも本格的、食事もきちんと楽しめます。何かの記念日などにピッタリのお店かもしれません。

 一皿目は、前菜5種盛り合わせ。

 カルパッチョ(真鯛)。

 かわいいHORaANA特製ミニハンバーガー。大きさの割にパテもチーズもしっかり入っており、オニオンフライも付いて食べ応えがあります。

 これだけは自分で作ることもある、大好物のオニオングラタンスープ。因みに僕はコンソメを使いません。

 今回お店選びのポイントは「肉が食べたい」という要望からでしたが、このハラミステーキ(マッシュポテトサラダ付)も決め手の一つでした。写真は2人前のボリュームです。

 HORaANA特製ニョッキ。大きなパルミジャーノ・レッジャーノをくり抜き、中を温めた上、アルコールでフランベします。熱で溶けたチーズにニョッキを絡め、ホワイトソースに入れて出来上がりです。演出も楽しいですし、もちもちしたニョッキも濃厚で美味しいです。

 デザートは、紅茶をかけて食すアフォガードでした。

洞窟個室ダイニング HORaANA 町田店

東京都町田市原町田6-15-12 飯田ビル2F

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした👘

女性の力を引き出し、自走組織をつくるカギー第189回YMS

 5月13日、コミュニティラウンジ「Benten103」にて、第189回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。今回は「女性の力を最大限に引き出し業績拡大に繋げる経営戦略」と題し、株式会社クーネクスト代表取締役社長、片山砂恵(さえ)様にお話しいただきました。

 片山様は美容業界で40年仕事をしてこられ、独立前は美容系FCサロンの本部取締役COOとして200人以上の女性を統括してこられました。その経験を活かし、現在は経営者の理想の会社創り伴走支援、女性個人事業主・キャリア女性のメンター、研修講師などをしておられます。そのキャリアから、現場と経営両方の思考と行動を理解し、双方をつなぐハブ兼翻訳係としての役割を果たしておられるのが特徴です。

  • 一部の人に仕事が集中している
  • ―管理職が疲弊している
  • 感情的(人間関係の)トラブルがある
  • 指示待ち社員が増加している
  • 意思決定がトップに集中している
  • その結果、生産性が低下、売上が上がらない

 このような症状がみられる組織はないでしょうか?そのような組織は、人材を活かす設計になっていないという「構造の問題」を抱えていると片山さんは言います。そして、そのような組織構造の問題を何とかするのは、他でもない経営陣の役割です。したがって、今回は「女性の力を最大限に引き出し業績拡大に繋げる経営戦略」と銘打ってはいるものの、男女に関わりなく、構造の変革というあらゆる組織に適用できるお話となりました。

 とはいえ、「女性の力を最大限に引き出し業績拡大に繋げる」といった時に、これまでの男性中心の組織では見えにくかった、女性の特徴を把握する必要があります。例えば女性の力を引き出そうと意図し、

  • 優しく接すればいい
  • 女性が働きやすい制度を整えればいい
  • 女性向け研修を導入すればいい
  • 女性同士で相談させればいい

というように考え、対処していることはないでしょうか?確かにこれらは必要な要素ではありますが、どれも不十分であるということです。

 もちろんすべての女性に当てはまるわけではないですし、男性には全く当てはまらないということではないのですが、概して女性の場合、男性以上に感情、人間関係、現場環境の問題がパフォーマンスに直結する傾向があります。例えば、女性が持つ強みとして、

  • 周囲の空気を読む力
  • 関係性を育てる力
  • 周囲を支える、協力し合う力

といったことが挙げられますが、こうした優れた特質も感情、人間関係、現場環境に問題を抱えていると、強みである協調性や配慮が、環境次第では遠慮や過剰確認、先送りといった形で逆にブレーキとして働くことも起こり得ます。つまり、強みを強みとして生かすためには、感情、人間関係、現場環境に配慮した仕組みづくりが必要であり、しかもそうした仕組みは女性に限らず、組織全体のパフォーマンスを高めるために有効なものです。すなわち、今回のお話は「女性の力を引き出す」といったテーマをトリガーとして、結果的に「組織の力を引き出す」にはどうすればよいかを扱ったものであるということができます。

 さて、そのように理解した上で前述のような女性の特質を踏まえれば、彼女たちの力を引き出すために、

  • 現場の声を聞く(抽象的な観念では得心しない)
  • 雑談も良いが1対1のヒアリングが大事
  • ただし、ヒアリングは明確な目的をもって行うこと
  • 傾聴と質問の重要性(5W1H質問でその人の思っていることを聞き出す)
  • 問題に対しては、解決策を一緒に考える

といった姿勢が具体的に重要になってきます。概して女性は「まじめに働く」、「ルールに従う」、「チーム志向である」といった傾向があるようなので、このような個人に寄り添う対応をすることで、本人に納得感が生まれます。そうすると、「周囲の空気を読む」、「関係性を育てる」、「周囲を支える、協力し合う」といった力が働いて、個々が変容するばかりでなく、チームそのものが変容していきます。

 では、なぜこうした「現場に寄り添う姿勢」を強調しなければならないのか?それは、我々がYMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)という、主に経営者側に立っているという前提とも関連しているかもしれませんが、そもそも経営者と現場社員とでは、見ている視座が違うからです。例えば、経営者にとっては理念であるとか、中長期的なビジョンであるとか、自分たちが置かれている時間的・空間的環境の問題といったことが主たる関心事かもしれません。しかし、現場の社員にとってはそんな抽象的なことよりも具体的な目の前の仕事の方が大事。経営者にとって、両者は演繹的に結びついており同じことなのかもしれませんが、現場はそのようには理解できない。そこで、言っていることが伝わらない、かみ合わないといったことが起こります。

 この経営者と現場社員とのギャップを埋めるには、抽象概念を現場の具体的行動に変換して伝える必要があります。そうしないと、経営者がいくら声を上げても社員のパフォーマンス向上に結び付きません。そこで、抽象を具体に変換して伝える担当者(中間管理職が担うことが多い。外部の第三者である場合もある)が媒介として必要になってきます。抽象を具体に変換するとは、

  1. 役割・権限の範囲
  2. 判断基準
  3. 報連相を戻す場所

を明確にすることです。そうすることで、社員の判断に迷いがなくなり、自走する組織に変わっていきます。冒頭に述べたような組織の症状は、これら1~3が整理できていないために起こっていると言ってよいでしょう。とどのつまり、「男だから、女だから」の話ではないということです。

 因みに、抽象を具体に変換して伝える担当者が「外部の第三者である場合もある」と述べましたが、それは内部の人間だけで行おうとすると、身内ゆえに遠慮や忖度といった集団浅慮の罠に陥ったり、やらなければならないとわかっていても、みな日常の仕事に忙殺されているために後回しになってしまうと言ったことが起こる可能性があるためです。片山先生の現在のお仕事はまさにこの部分の支援であると言えます。

 最後に、組織を整えるために重要なこととして、「ゴールから逆算して考える」というものがあります。これは先ほどの「抽象を具体に変換して伝える」を時間軸で見た場合の考え方です。つまり、本質的には同じことですが、理想の未来を描くだけでなく、ゴールと現状のギャップを明らかにし、ギャップを埋めるための行動を具体化、スケジュール化するのです。人は見えない未来のためには動くことが困難だからです。とりわけ女性の場合、「なぜそれを自分がやらなければならないのか?」について納得感を欲する傾向があるため、こうしたことは彼女たちのパフォーマンスに直結します。

 さて今回は「女性の力を引き出す」というテーマから、「自走する組織を作るにはどうしたらよいか?」というお話に展開してきました。個人的には、男女を問わず人間社会の営みは結局のところ「感情の問題」なのだという感想を持ちました。その点は、過去のYMS、例えば、第176回YMSの亀ヶ谷正信さん、第139回YMSの長谷川晃大さんのお話しのように、それぞれテーマは異なっていても「人の感情をどう扱うか」に帰着するという点で共通するものを感じました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした👘

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12年ぶりのウィスキー展示会-WHISKY & SPIRITS FESTIVAL 2026

 4月26日、パシフィコ横浜展示ホールDにて開催された、ウィスキー&スピリッツフェスティバル2026 in 横浜に行ってきました。かつては毎年のようにウィスキーの展示会に行っていましたが、2014年の“TOKYO INTERNATIONAL BAR SHOW-WHISKY LIVE”以来、実に12年振りになります。

 一見して驚いたのは、近年のジャパニーズウイスキーに対する海外人気の高まりを反映してか、実に多くのクラフト系蒸留所が出展していたことです。全国津々浦々、これほど増えているとは知りませんでした。また、国内で人気が高まっているクラフトジンも多く出展されていました。

 今回は、ご招待いただいた地元横浜君嶋屋さんのブースを中心に回りました。君嶋屋さんは、ジェームス・イーディ(James Eadie)という、19世紀に実在したブランドを復活させたボトラーのウィスキーを直輸入されている、日本正規代理店です。

 冒頭の写真右端は、“Trade Mark X”。ヴィクトリア朝時代のレシピを現代に再現した、現存しない蒸留所の原酒も含む複数のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした一本。ドライフルーツのような甘みと香り、ややスパイシーでやわらかなピート香があります。とても飲みやすいウィスキーです。

 “Speyside 10 years Oloroso Cask Finish”。その名の通り、スペイサイド地方の複数のモルト原酒をブレンドし、オロロソ・シェリー樽でフィニッシュしたウイスキーです。シェリー樽由来のレーズンのような果実味、チョコレート、軽いタンニンが感じられます。華やかで甘やかな、いかにもスペイサイドらしい味わいです。

 “Craigellachie 13 years Single Barrel(Refill Hogshead)”。クライゲラキ蒸留所のシングルカスク。リフィル・ホグスヘッドとは、一度以上使用されたホグスヘッド樽のこと。ホグスヘッドは主にバーボン樽を組み替えて大型化した樽で、熟成が穏やかになり、蒸留所本来の個性を引き出しやすいと言われています。麦芽由来の甘み、オイリーですが後を引くしつこさはなく、ワインのようなミネラル感も感じます。

 写真右。“Miltonduff 9 years (First Fill Bourbon Barrel / Refill Hogshead)”。ファーストフィル・バーボンバレル熟成原酒と、リフィル・ホグスヘッド熟成原酒を組み合わせた一本。バニラ香、青リンゴのような爽やかさもあり、滑らかな感じのウィスキー。

 こちらはご覧の通り、ウィスキーではなくフィンランド産のウォッカです。“Laplandia Original Super Premium Vodka”。ラップランド地方で作られる、極めて高い純度を追求したウォッカ。確かに氷や冷たい天然水を連想させる、雑味のない透き通った味わい。実際、北極圏の氷河由来の水を使用しているそうです。ほのかな甘みがあり、ストレートでも飲みやすいウォッカです。

 さて、その他のブースもいくつか見てみましょう。こちらは 羽生蒸留所。羽生蒸留所は、東亜酒造が運営していたウイスキー蒸留所で、2000年に蒸留を終了しました。その後、創業家の肥土伊知郎氏が残された原酒を引き継ぎ、それをもとに世界的に評価される「イチローズモルト」が誕生します。さらに2019年には、東亜酒造によってウイスキー製造が再開され、「羽生蒸溜所」として復活しました。復活したばかりの蒸留所だけに、展示されていたのはまだ熟成3年程度の若いウイスキーでした。僕は、ニューポット(蒸留直後で、まだ樽熟成前の原酒)を試飲しました。

 日本酒「久保田」で有名な朝日酒造が2024年に発売したクラフトジン“Kubota Gin(写真中央)”。ジュニパーベリーやコリアンダーシードなどのボタニカルを用い、自然豊かな里山を思わせる香りと味わいに仕上げています。両脇は、季節感を表現した「そよふ春(写真右)」と「秋ふくる(写真左)」。「そよふ春」は、より爽やかでみずみずしい印象。一方の「秋ふくる」は、より力強く、乾いた木の葉や秋の森を思わせる落ち着いた風味が感じられます。

 サントリー山崎蒸溜所の「梅酒 山崎樽熟成 リッチアンバー」。梅酒をウイスキー樽で熟成させ、さらに梅酒樽で熟成したグレーンウイスキーをブレンドした贅沢な梅酒です。とても香り高く、深みのある味わいの梅酒です。

 最後はインドのインドリ蒸留所。インド産ウイスキーといえば、このブログでも何度か、インド南部バンガロールの 「アムルット」を紹介したことがありますが、インドリ蒸留所はインド北部ハリヤーナー州の町インドリにあります。ヒマラヤ山脈に比較的近い内陸部に位置し、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。とはいえ、アムルット同様、スコットランドなどに比べれば気温は高く、熟成は非常に速く進みます。この点は、近年日本でも知られるようになってきた台湾の「カバラン」にも通じるところがあります。

 試飲はしませんでしたが、展示されていたのは “Indri Trini 5 years” と “Indri Dru 6 years”。Trini” は「3」を意味し、バーボン樽、PX(ペドロ・ヒメネス)シェリー樽、フランス産赤ワイン樽熟成原酒をヴァッティングしたウイスキーです。一方の “Dru” は、「木」を連想させる名称で、その名の通り、バーボン樽熟成のみで構成されたカスクストレングス。モルトそのものの力強さを前面に出したスタイルとなっています。

 1948年創業の伝統あるアムルット蒸留所が、モルト感やスパイス感を活かしたクラシックな酒質を得意とするのに対し、比較的新しいインドリ蒸留所は、シェリー樽やワイン樽を積極的に用いた現代的で華やかなスタイルが特徴のようです。このあたりも、濃厚な樽使いで知られるカバランを思わせます。インドも、ますます魅力的なウイスキーを生み出す国になってきました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした👘